【腎盂腎炎入院体験記】会社に殺されそうになった話


昨年、腎盂腎炎という病気にかかり、死にそうになりました。
因果関係を証明するのは難しいですが、まぎれもなく会社のせいだと思っています。
入院時からずっと文章にしたいと思っていてやっと書くことができました。

 

腎盂腎炎という病気について

細菌が尿道を超え腎臓に感染し、腎臓が炎症を起こし高熱が出る病気です。
女性は男性に比べ尿道が短いので、この病気にかかりやすいそうです。
有名人ではアンミカさん、トイアンナさんがこの病気にかかっています。

上の二人もそうだと思いますが、激務などで免疫力が落ちていると発症しやすくなります。
通常であれば、元々持っている免疫作用で細菌に打ち勝つことができます。

症状は悪寒、発熱、腰の痛み、血尿です。
悪寒、発熱、腰の痛みがインフルエンザや風邪と似ているので、一回の診察で腎盂腎炎を発見してもらえない例が多いようです。
私も一回目に行った内科では、ただの風邪と診断されました。

症状をネットで検索し、腎盂腎炎という病気を自分で見つけて泌尿器科に行き、そこでやっと正しい診断を受けることができました。
女性で、高熱に加え腰痛や血尿、膀胱炎の症状がある場合は、この病気を疑ったほうがよいと思います。

正しく診断され治療を受ければすぐに治る病気です。
私の担当医師も「若い女性のインフルエンザみたいなものだから心配しないで」と言っていました。

 

当時の状況

発症する二か月前ほどから忙しい時期が続いていました。
朝起きた瞬間から疲れており、身体が重く怠いのが当たり前になっていました。
断続的に膀胱炎も発症しており排尿時に痛みを感じていましたが、放っておけば治るだろうと気にかけていませんでした。
そもそも膀胱炎になっていたのも、忙しすぎてトイレに行くことができなかったからです。
そのような状態なので、自分の身体を気に掛ける余裕や、ましてや病院に行く時間などありませんでした。

 

Day 0 前兆

発症の前日です。
当時普通になっていましたが、ものすごく身体が怠かったです。
歩くのがやっとで30歳くらい一気に歳をとった感じがしました。

それに加え、酷い腰痛がありました。
激痛というわけではないのですが、鈍い痛みで気持ち悪かったです。
夕方ごろから腰が気持ち悪くて座っていられなくなり、課長に許可を取って課内ミーティングに”立って”参加しました。
他のメンバーが全員座っているなか一人だけ立っている新人…異様な光景です。
でもそんなことに構っていられないほど腰が痛かったです。

今考えると身体からSOSが出ていたのですが、オフィスワークで肩こりと腰痛は日常茶飯事だったので、腰痛についても深く考えませんでした。
腰痛と書いてますが、実際は「腎臓痛」です。
沈黙の臓器と言われている腎臓が痛むってよっぽどですね。ごめん、私の身体。。

その日は何とか仕事を終えて家に帰りました。

 

 Day 1 発症

その日は木曜日でしたが、祝日で会社が休みでした。
予定はなかったので一日ゆっくりでき、金曜日に会社に行けばすぐ週末がやってくると思ってホッとしていました。
気が緩んだところに、突然、悪寒と高熱が始まりました。

前日腰が痛かったことと、時期が11月の終わりだったことからインフルエンザにかかったのだと思いました。
元々健康には自信があったので、インフルエンザなら寝ていれば治ると思いその日は病院にも行きませんでした。

会社には体調が悪いので明日は休むという連絡をしました。

 

Day 2 内科受診

朝起きると、汗をたくさんかいていました。
普通ならたくさん寝て汗をかけば熱が下がり症状は軽くなると思いますが、回復した感じは全然ありませんでした。
ここで何かおかしいと思い、病院に行くことにします。

ですが症状が重く一人で外に行けるような状態ではなかったので、彼氏に車で連れて行ってもらいました。
彼氏は午前休を取ってくれました。ありがとう。
そして病院に行き、診察を受けました。
この病気は、「悪寒→発熱→小康状態」を繰り返すのですが、受診したときはちょうど症状が落ち着いているタイミングでした。
発熱も37度におさまっており、インフルエンザウイルスの反応も出なかったため、風邪という診断を受けました。
私はただの風邪ではないと確信していたため、血尿が出ていることを伝え、尿検査も受けさせてもらいました。
尿検査の結果、白血球と血が混ざっているといわれましたが、「身体のどこかで炎症が起きていて戦っているのでしょう」程度のことしか言ってもらうことができませんでした。
そして、解熱剤と抗生物質を渡され帰らされました。
駐車場に向かうまでのと間に症状がどんどん悪化してきて、歩くことができなくなり、自分はもう死ぬのではないかと思って涙が出てきました。
人生で一番体調が悪く、原因もわからず不安でいっぱいだったこのときが一番つらかったです。

家に送り届けてもらい、なんとか食べ物を口に入れ、薬を飲みました。
ベッドに入ると悪寒が始まりました。
「悪寒→発熱→小康状態」という周期のなかで、悪寒が一番しんどいです。
寒気がするという生易しいレベルではありません。
経験したことがない人に伝えるのは難しいのですが、身体の芯から冷たくなってきて、何をしても温まることがありません。
ペットボトルで熱湯の湯たんぽを作ってもらっても、手足が冷たいままでした。
「氷水の中にいるようだ」と表現している人もいましたが、私は「ディメンターに襲われたときの寒さ」が一番近い気がしています。
ディメンターが近づくと温かさや活力が失われて絶望に包まれる、あの感じです。襲われたことないけど。
(J.Kローリングは腎盂腎炎にかかったことがあるに違いないと思っていましたが、今調べたら、ディメンターの描写はうつ病から発想を得たみたいですね。)

悪寒が始まると、歯をガチガチ言わせ震えながら、時間が過ぎるのを待つしかありません。
本当につらかったです。

日中、悪寒と発熱をなんとかやり過ごしましたが、薬は全く効く様子がなく夜になるにつれ症状はさらに悪化しました。
私の異常な震えを見た彼氏が救急車を呼ぶことを提案してきたほどです。
結局救急車は呼ばず、次の日に病院に行くことにしたのですが、「明日死んだら救急車を呼べばよかったと後悔するかも…」と頭の片隅で思いました。
実際、腎盂腎炎が悪化すると体中に細菌が回って死ぬ(敗血症ショック)こともあるみたいです。
本能的に、あと少し悪化したら死ぬかも、と感じていました。

 

Day 3 入院

私が休んでいる間に彼氏が泌尿器科のある大きな病院を探しておいてくれました。
尿がおかしいことは分かっていたので今度は最初から泌尿器科にかかることにしました。

二日間シャワーを浴びていなかったため、病院に行く前にシャワーを浴びました。
朝は比較的症状が軽いのでなんとかなりましたが、決死の思いでした。

病院について熱を測ると39.7度でした。
尿を提出して医師の診断を受けました。

さすがは泌尿器科、すぐに腎盂腎炎を疑い腎臓の様子をエコーのようなもので観察していました。
ネットで調べてそうだろうとは思っていましたが、診察の結果、やはり腎盂腎炎でした。
そして私の症状と尿検査の数値を見て入院が決まりました。

入院するために、レントゲンやCT検査、血液検査などを受け、昼に病室が空くまで臨時のベッドで横になっていました。
そうこうしているうちにまた悪寒からの高熱が襲ってきました。
このとき生まれて初めて体温が40度を超えました。41度に近かったです。
後から聞いたのですが、泌尿器系はびっくりするほどの高熱が出るらしいです。

看護師さんが熱を下げるため座薬を勧めてくれましたが、座薬を入れたことがなく怖かったため必死に抵抗しました。

昼になりベッドが空きましたが、高熱で立ち上がることもままならなかったため車椅子で病室まで運ばれました。
この時もまだ41度に近い高熱が続いていました。
座薬入れなかったせいですかね。頑固な患者ですみませんでした。。

そして腕に抗生物質と輸液製剤の点滴を刺されました。
ちなみに私は注射の針も大の苦手です。
針で刺された上に、異物が腕に刺さったままになるなんて信じられません。。
そんなことも言っていられないので、おとなしく治療は受けました。
点滴の量が多く、入院中起きている間はずっと点滴をしている状態でした。

その日は食べ物を口にする元気がなかったのでそのまま寝ましたが、実際には高熱でほとんど眠れませんでした。

 

Day 4 入院2日目

点滴が効いてきて悪寒と発熱の症状が和らぎました。
悪寒がつらすぎてトラウマ状態だったのでうれしかったです。
「悪寒が来そう…いやだ…来る…来る……あれ? そうでもない」みたいな感じでした。
ちょっと寒いくらいで、布団にくるまっていれば耐えられるレベルでした。

ご飯も食べられました。
お風呂は熱が下がるまで禁止されていました。

前日の夜ほとんど眠れなかったので、昼間にうとうとしていました。

 

Day 5 入院3日目

みるみる体調がよくなり、読書をして過ごしていました。
ドラッカーの本を読みながらマネジメントについて考え、会社の管理職の管理のできてなさについて嘆いたりしました。

ちょうどこの日が月曜日で課長から電話が来たのですが、「がんばりすぎたんやろなぁ」と言っていたのが印象的でした。
たしかに私はがんばりすぎて体調を崩しました。
ここまでやるべきじゃなかったと思います。
それは事実ですが、課長が言っていいセリフじゃないでしょう。
課の様子に気を配り仕事を適切に分配して部下が「がんばりすぎない」ようにするのがあなたの職務でしょうが!!!と思いました。
しかも私はその一か月前の面談で、仕事が多すぎるからもっと負担の軽い課に移してほしいとまで伝えていたのに。
なんのために高い給料もらってるんでしょうか?

話がそれました。

 

 Day 6 入院4日目

この日、尿が透明なことに驚きました。
発症前からずっと血尿が続いていて、本来の尿の色をすっかり忘れてしまっていました。
尿ってこんなに綺麗だったのかと思いました。

入浴も許可がおりました。

 

Day 7 入院5日目

父がお見舞いに来てくれました。
この日にはだいぶ元気になっていたので、逆に申し訳ない気持ちになりました。
でも、久しぶりにゆっくり話ができたのでよかったです。

 

Day 8-10 入院6~8日目

点滴はずっと続いていましたが、もうすっかり元気でした。

本当に特に書くことがありません。

 

Day 11 退院

血液検査の結果、炎症の度合いを表すCRPの数値が正常に戻ったので退院できることになりました。
入院してからちょうど一週間でした。

以上が腎盂腎炎体験記です。
突然発症し、入院するまでは非常につらかったですが、適切な治療を受けてからはすぐに回復しました。

今後は①水分をとりトイレは我慢しない、②膀胱炎の段階で薬を飲んで確実に治す、③それでも高熱が出て怪しいと思ったら最初から泌尿器科を受診する、ということを気をつけたいと思います。

最後に。体調を崩したことで色々な人の優しさにも触れることができました。
病院に連れて行ってくれ入院の手続も全部やってくれ仕事後に毎日お見舞いに来てくれた彼氏、東京から関西まできてくれたお父さん、心配してくれた友人たち、ありがとう!!

 

 

この後、ブラックな会社を退職してインドで働き始めました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です